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離れて暮らす親と久しぶりに会うと、「少し瘦せた?」「食が細くなったみたい」と感じることはありませんか。自分の体の衰えも気になり始める年代だからこそ、親の食事が心配でも、できるだけ負担をかけずに支えたいものです。
高齢になると、知らないうちに食事から取れる栄養が足りなくなる「低栄養」が増えます。この記事では、離れて暮らす親のために、①低栄養とは②サインに気づく方法③たんぱく質をとる工夫④食事の負担を減らす方法を、厚生労働省や健康長寿ネットの情報をもとに整理しました。心配なときの相談先もあわせて紹介します。
高齢の親に増える「低栄養」とは
低栄養とは、食欲の低下や噛む・飲み込む力の衰えなどから食事量が減り、体を動かすために必要なエネルギーや、筋肉などをつくるたんぱく質が不足した状態をいいます(出典:健康長寿ネット)。
厚生労働省の令和元年(2019年)の調査では、65歳以上で低栄養傾向(BMIが20以下)の人は男性12.4%・女性20.7%、85歳以上では男性17.2%・女性27.9%と報告されています(出典:厚生労働省 令和元年 国民健康・栄養調査)。離れて暮らしていると気づきにくいからこそ、早めにサインに目を向けておくと安心です。
低栄養のサインに気づく
次のような変化は、低栄養の気づきのきっかけになります(出典:健康長寿ネット)。
- 体重が減った(服やベルトがゆるくなった)
- 食欲がない、食事を残すようになった
- 同じものばかり食べている、品数が減った
- 買い物や調理がおっくうになっている
- 疲れやすい、元気がない
背景には、味覚や噛む力の変化、独り暮らしや社会的な孤立、気分の落ち込み、認知機能の低下などがあるとされています。これらはあくまで気づきの目安であり、診断ではありません。気になるときは、自己判断せず、かかりつけ医や地域包括支援センターに相談しましょう。
離れて暮らしていると毎日の食事は見えませんが、帰省のときに冷蔵庫や食卓の様子を見たり、電話で「今日は何を食べた?」とさりげなく聞いたりするだけでも、変化に気づきやすくなります。体重は、体重計の数値を一緒に確認できると分かりやすい目安になります。
たんぱく質をとる工夫(フレイル予防)
筋肉や体をつくるたんぱく質は、高齢になっても大切です。日本人の食事摂取基準(2025年版)では、高齢者のフレイル予防の観点から、65歳以上のたんぱく質の目標量(総エネルギーに占める割合)の下限が15%エネルギーとされています(出典:厚生労働省 食事摂取基準2025年版)。
肉・魚・卵・大豆製品・乳製品などを、毎食1品を目安にこまめに取り入れるのがポイントです。ごはんやパンなど主食だけに偏らないよう、主食・主菜・副菜をそろえると、自然とバランスが整います。
※腎臓病などでたんぱく質やエネルギーの食事制限がある場合は、必ず医師・管理栄養士の指示に従ってください。この記事から、制限や増量を勧めるものではありません。
食事の負担を減らす工夫
「3食しっかり作る」のが難しくなってきたら、無理をせず負担を減らす工夫を取り入れましょう(出典:厚生労働省・健康長寿ネット)。
- 少量を回数に分ける……一度に食べられないなら、間食も使って少しずつ。
- 食べやすい形にする……やわらかく調理する、小さく切る、とろみをつけるなど。
- 作り置き・冷凍を活用する……帰省のときにまとめて用意しておく。
- 配食・宅配弁当を使う……買い物や調理の手間を減らせます。
市販の「やわらかい主食」や「食べやすい惣菜」も、噛む力が弱くなってきた親の食事を助けてくれます。下記から探せます。
宅食という選択肢
栄養バランスを考えた食事が定期的に届く宅食(宅配弁当)は、買い物や調理の負担を減らす選択肢のひとつです。やわらかさや味の濃さに配慮した商品もあり、離れて暮らす親の食事を手軽に支えられます。
たとえば「ワタミの宅食ダイレクト」は冷凍でまとめて届くため、遠方の親にも手配しやすい宅食です。
「食楽膳」は管理栄養士が監修し、噛む力・飲み込む力に配慮した冷凍惣菜も用意されています(広告主の表示による)。食事制限が必要な場合は、医師・管理栄養士の指示のもとで利用してください。
宅食サービスごとの料金や内容の違いは、高齢者向け宅食おすすめ6社比較でくわしくまとめています。調理の手間を減らしたいなら高齢者向け自動調理鍋も参考にどうぞ。
よくある質問
Q. 親が低栄養かどうかの目安はありますか?
体重が減った、食欲がない、同じものばかり食べている、買い物や調理がおっくう、などが気づきの目安です。診断ではないので、気になるときはかかりつけ医や地域包括支援センターに相談しましょう(出典:厚生労働省・健康長寿ネット)。
Q. 高齢の親はたんぱく質をどれくらいとればいいですか?
食事摂取基準(2025年版)では、フレイル予防の観点から65歳以上のたんぱく質の目標量の下限は15%エネルギーとされています。肉・魚・卵・大豆製品・乳製品を毎食こまめに取り入れるのがポイントです。ただし食事制限がある場合は、医師・管理栄養士の指示に従ってください(出典:厚生労働省)。
Q. 食が細い親の、食事の負担を減らすには?
少量を回数に分ける、食べやすい形にする、作り置きや冷凍を使う、配食・宅配弁当を活用する、といった工夫があります(出典:厚生労働省)。
Q. 宅食は低栄養対策になりますか?
栄養バランスを考えた食事を手軽に用意できる選択肢ですが、「低栄養を防げる」と言い切れるものではありません。心配なときは、かかりつけ医や管理栄養士に相談しましょう。
Q. サプリメントで栄養を補ってもいいですか?
まずは日々の食事から取り入れるのが基本です。サプリメントに自己判断で頼らず、必要性はかかりつけ医や管理栄養士に相談してください。
まとめ
高齢の親の食を支えるコツは、「サインに気づく→たんぱく質をこまめに→食事の負担を減らす工夫」です。離れていても、宅食ややわらか食をうまく使えば、無理なく支えられます。気になる変化があるときは、ひとりで抱え込まず、かかりつけ医や地域包括支援センターに相談しましょう。
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