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毎年の年賀状が、高齢の親にとって少しずつ負担になっていないでしょうか。宛名書きがつらくなった、枚数を整理したい——そんなときに選ばれているのが「年賀状じまい」です。やめたい気持ちはあっても、失礼にならないか、どう伝えればいいのか迷う方は多いと思います。
この記事では、年賀状じまいの文例と出すタイミング、角を立てない伝え方を、一般的なマナーをもとに整理しました。親に代わって家族が伝える場合の文例や、喪中はがきとの違い、年賀状じまいをきっかけにした終活の整理までをまとめています。
年賀状じまいとは?選ばれている背景
年賀状じまいとは、これまで続けてきた年賀状のやりとりを、相手への区切りのあいさつとともに終えることをいいます。高齢で宛名書きや投函が負担になってきた、交友関係を少しずつ整理したい、といった理由から選ばれる方が増えているとされています。終活の一環として、元気なうちに身のまわりを軽くする第一歩にする方もいます。
やめること自体は失礼ではありません。大切なのは、相手を気づかう気持ちと、今後も縁を大切にしたいという一言を添えることです。
年賀状じまいを出すタイミングと方法
伝え方は一つではありません。状況によって、年賀状に一文添える、寒中見舞いで伝える、といった方法があります。まずは状況別に整理してみましょう。
| 状況 | 出す形 | 時期の目安 | ひとこと注意 |
|---|---|---|---|
| 今年の年賀状で区切りたい | 年賀状に一文添える | 元旦〜松の内(1月7日ごろ) | 「今年限り」をやわらかく伝える |
| 年賀状を出しそびれた | 寒中見舞いで伝える | 松の内明け〜立春(2月4日ごろ)まで | 季節のあいさつとして丁寧に |
| 身内に不幸があった | 喪中はがきで欠礼を知らせる | 11月〜12月初旬 | 喪中と年賀状じまいは目的が別(後述) |
いつ・どの形で伝えるか
その年の年賀状で区切りをつけたい場合は、年賀状の文面に一文を添えるのが自然です。出しそびれたときや、年明けに落ち着いて伝えたいときは、松の内を過ぎてからの寒中見舞いという方法もあります。喪中はがきは「不幸があって年始のあいさつを控える」お知らせで、年賀状じまいとは目的が異なるため、分けて考えるとよいでしょう。
誰に出すか
全員に一斉に出しても、相手を選んで伝えても、どちらでも問題はありません。ふだん年賀状だけのやりとりになっている相手には区切りを伝え、親しい相手にはこれまでどおり続ける、という選び方もあります。親に代わって家族が整理する場合は、親の意向を確認しながら進めると安心です。
そのまま使える年賀状じまいの文例
相手を気づかう一文を添えるのが大切なポイントです。状況に合わせて、言葉を調整してお使いください。
高齢の親が自分で出す場合
長らく年賀状のやりとりをいただき、ありがとうございました。歳を重ね、筆をとるのが難しくなってまいりましたので、勝手ながら本年をもちまして年始のごあいさつを控えさせていただきます。今後も変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。皆様のご多幸をお祈りいたします。
あけましておめでとうございます。私事ではございますが、年齢を重ね、年賀状の準備が難しくなってまいりました。誠に勝手ながら、年始のごあいさつは本年限りとさせていただきます。これからも変わらぬお付き合いをいただければ幸いです。
親に代わって家族が伝える場合
寒中お見舞い申し上げます。母〇〇に代わりましてごあいさつ申し上げます。高齢のため、本年をもちまして年賀状でのごあいさつを控えさせていただくことになりました。長年のお心づかいに、心より御礼申し上げます。今後とも母ともども、どうぞよろしくお願い申し上げます。
角を立てない書き方のポイント
やめる理由は、こまかく説明しすぎず「高齢のため」「年賀状の準備が難しくなった」程度で十分です。相手を否定する表現は避け、これからも縁を大切にしたい気持ちを添えましょう。電話やメールなど、年賀状に代わる連絡手段を書き添えておくと、相手も安心してくれます。喪中はがきと混同しないよう、不幸があったとき以外は「欠礼」ではなく「ごあいさつを控える」という言い方にすると、意図が伝わりやすくなります。
年賀状じまいと一緒に考えたい「元気なうちの整理」
年賀状じまいは、連絡先や交友関係を見直すよい機会でもあります。スマートフォンやネットのID・連絡先の整理は親のデジタル終活に、物やお金の整理は生前整理の買取や実家の片付け・生前整理にまとめています。小さな一歩から、元気なうちに少しずつ進めておくと、家族の負担もやわらぎます。
まとめ:気づかいを添えて、無理なく区切る
年賀状じまいは、これまでの感謝と、これからも縁を大切にしたい気持ちを伝える区切りのあいさつです。やめること自体は失礼ではありません。状況に合った形とタイミングを選び、相手を気づかう一文を添えれば、角を立てずに伝えられます。年賀状の整理をきっかけに、連絡先や身のまわりの整理も少しずつ進めてみてはいかがでしょうか。
よくある質問
Q. 年賀状じまいは、いつ出すのがよいですか?
その年の年賀状で区切りたい場合は、年賀状の文面に一文を添えて元旦から松の内(1月7日ごろ)までに届くように出します。出しそびれたときは、松の内が明けてから立春(2月4日ごろ)までの寒中見舞いで伝える方法もあります。相手に届く時期を考えて選ぶとよいでしょう。
Q. 年賀状じまいと喪中はがきは同じものですか?
別のものです。喪中はがきは、身内に不幸があって年始のあいさつを控えることを知らせるものです。年賀状じまいは、高齢などの理由で年賀状のやりとり自体を区切るあいさつです。目的が異なるため、分けて考えて文面を用意するとよいでしょう。
Q. 親に代わって、子どもが年賀状じまいを出してもよいですか?
問題ありません。高齢の親に代わって家族が伝える場合は、「母(父)に代わりまして」と添えて、これまでの感謝と今後の付き合いをお願いする一文を入れると丁寧です。出す前に、どの相手に伝えるかを親と相談しておくと安心です。
Q. 年賀状じまいを出すと、相手との関係が切れてしまいませんか?
年賀状じまいは「縁を切る」ものではなく、年賀状という形を区切るあいさつです。これからも付き合いを続けたい気持ちを添え、電話やメールなど代わりの連絡手段を書いておけば、関係を保ちやすくなります。相手を気づかう一言を忘れないことが大切です。
Q. 全員に出すべきですか、それとも相手を選んでもよいですか?
どちらでもかまいません。年賀状だけのやりとりになっている相手には区切りを伝え、親しい相手にはこれまでどおり続ける、という選び方もできます。親に代わって整理する場合は、親の意向を確認しながら相手を決めるとよいでしょう。
